東方妖々夢

東方妖々夢 〜Ancient Temple



作詞  穂鳥 






「幼い少女の 眼差し ゆれる 銀色の髪」



        (間奏)




胸に抱く 震える二つの剣が 何かを 予感し 共鳴しあってた

人間(ひと)の迷い断ち斬りしは白楼剣  妖(あやかし)鍛えしは楼観剣

切れぬものなど 殆どない  一輪の花 鞘に刺し

西行妖 満開にさせるために ゆっくり歩みだすは一人の幽人(ゆうと)

冥界の妖桜夢(ようようむ) 幽冥楼閣の亡霊姫 桜の下に眠る亡骸

桜花乱舞 鞘走れば小さな蕾 開き染める墨染めの白玉楼

幻想郷中の春を集めてもなお咲かぬ そこに来たりし春を持ちし娘




解き放たれつつある 桜下の結び界(ざかい)


     (間奏)


あなたの 春さえ 奪えば 咲き誇り蘇る 

あなたも きっとそう 見たいと思ってる

永い夢にまどろみ沈む意識は 何処(いずこ)へ放たれるのだろうかな

華胥の亡霊 幻死(まぼろし)の翅ひろげて 幽人と供に見る遥かな幻想

華よ 咲いて 眠る亡骸(あなた)は何者なの?

目を覚ましてと胸の奥に願う

「夢は終わり 覚ますべきは心(あなた)なのと」

傍で囁き 姫を抱き寄せた 

永き 冬は 終わり幻想に春が戻り 夢から目覚める一人の亡霊姫  

富士見の娘 幽明境を分かち安らかに 眠れ永久に転生することを忘れ・・・